今月のごあいさつ

平成27年11月(霜月)

 


秋の深まりとともに、夜明けが遅くなり、夕暮れがずい分早くなってきました。このところ、夜明け前の東の空に二つの明るい星が並んで光っています。ひときわ明るいのが金星、やや小さいのが木星だそうです。

          宮司 多田勝利 

日本の神様・神社

諏訪大社と(たて)御名方(みなかたの)(かみ)

神話によると、天照大御神のご命令により高天原から出雲の地に降りて来て、この中津国(地上の国)を譲るよう交渉しに来られた建御雷神(たけみかずちのかみ)に最後まで抵抗したのが地上の国の建御名方神(たてみなかたのかみ)です。双方、力比べをしますが、建御名方神は信濃の国の諏訪まで敗走し、自らはこの地を出ないことを誓われました。その建御名方神をお祀りしたのが諏訪大社です。

 建御名方神の敗北によって、中津国は大国主命の支配から、天照大御神の子孫の支配する国へと代わって行きます。

 諏訪大社は、七年ごとに行われる「御柱祭(おんばしらさい)」が有名です。樹齢二百年ほどのモミの木の巨木を八本切り出し、人の力のみで曳き、お宮の四隅に建てます。急な坂での木落しの勇壮な姿はテレビなどでおなじみです。

 来年(平成二十八年四月)は御柱祭の年に当たっています。

   明治天皇御製 

神風の五十鈴の宮をあふぐかな

           身ははるかなる家にありても

神風の…伊勢、五十鈴川、五十鈴の宮にかかる枕ことば

 あふぐ…仰ぐ

この身は伊勢から遥か遠く離れた地に居ても、五十鈴川の上流に鎮座する伊勢の神宮の有り難さに両手を合わせます。



平成27年12月参拝記念

1.短冊画
 毎月1日の午前中、拝殿前に置いています。、その月の参拝記念としてご自由にお持ち帰りください。
 先着50名様。 数に限りがありますので終了の際はご了承ください。描き手は当神社禰宜(多田利子)です。
 なお、今年の絵は「日本の神話」シリーズです。

     

今月のごあいさつ

平成27年12月(師走)

 

月日がどんどん過ぎていくのが実感される時節です。そして、過ぎ去った日々を懐かしむ間もなく、新年がもうすぐやって来ます。                                     宮司 多田勝利 

神宮大麻(たいま)と氏神のお神札(ふだ)

 神宮大麻は、伊勢の神宮のお神札(ふだ)です。神宮に代わってこの神社で皆様にお(わか)ちしています。氏神様のお神札は、この神社のお神札(ふだ)であり、直接皆様にお(わか)ちします。

 当神社では十二月十三日以降にお(わか)ちできます。

ご家庭でこれらのお神札(ふだ)をお祀りすることで、神宮や氏神様のご神威こうむることができます。ていねいにお祀りして、毎朝手を合わす習慣は、大切にしたいわが国の美風です。

毎年歳末には取り替えて、ご神威のよみがえりをはかり、新年を迎えましょう。

古いお神札は神社に返納して下さい。一月十五日のどんど祭でお焚き上げします。


   明治天皇御製 

よもの海 みなはらからと思ふ世に

       など波風のたちさわぐらむ

 よもの海…わが国を囲む海の向うの国々   はらから…兄弟

  など…どうして  

わが国を囲む海の向こうの国々とは、どの国とも兄弟のようなもので、仲良くしていたいと思うのに、どうして波風がたって騒ぎが起こるのだろうか。悲しいことだな。

 世界のどの国とも仲良く平和にお付き合いができることは誰しも望むところです。しかし、人と人との付き合いですら難しいことが多いように、国と国との関係はもっと複雑ですから、簡単にはいかないのが現実です。気長く行きましょう。



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